●Nikon Noct-Nikkor Ai 58/1.2 S
\ 210,000
ノクトと言う名前を持つレンズは、ライカのノクチルクスやフォクトレンダーのノクトンなど、幾つかある。そして、そのいずれもが写真史に残るような名玉ばかりだ。このノクト・ニッコールも、それらに肩を並べる素晴らしいレンズである。日本光学の技術の粋を結集し、研磨による非球面レンズを採用、大口径レンズにつきもののコマ収差を極限レベルまで抑えることに成功した。このあたりの技術的な詳細はニコンホームページの「ニッコール千夜一夜物語」をご一読いただくといいだろう。(http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/about/history/nikkor/n16j.htm)
製造にも手間ひまがかかるうえに、検査など品質管理にも大変なコストがかかったレンズで、ニコンは売れば売るほど損が出たと言われていた。そのせいかどうか?1997年に惜しまれつつ生産を終了している。
もう作らないとなると高騰するのが中古カメラ市場の常で、新品が供給されなくなって早10年が経過した今日も出回る数は非常に少なく、値段も20万円を下回る事はまずない。
今回は前玉にほんの僅かながらスレがあるので、\210,000という価格の出品になる。
申し添えておくが、ノクトという名前の通り、夜間撮影を第一義に設計されたレンズであるので、一般撮影でのボケ味などを期待される向きには、あまりオススメできない。大口径ではあるが、プラナーなどのように柔らかいボケ足は望むべくもない。しかし、他のレンズには絶対に真似の出来ない、ノクト・ニッコールの開放による夜景描写が欲しければ、これ以外の選択肢はあり得ないのも、否定しようのない事実である。
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