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Nikon F2 Titan(刻印入り)新品/未使用

\ 399,000

「銀座・中古カメラ市」も、カメラファンの皆様から大いなる後押しを頂き、今回で第7回を迎えることとなった。
毎年7月、松坂屋デパートの催事場に多種多様なカメラが並ぶ光景もすっかりおなじみになったのではないだろうか。国産カメラやライカをはじめとする舶来カメラが所狭しと陳列される中でも、毎年のように必ず1台や2台、花形的な存在としてこの催事に出品される機種がいくつかある。例えば、ニコンのF2チタンなどもそういう存在の代表格と言えるだろう。

名実ともに国産カメラのトップ・ブランドであるニコンは、初代一眼レフのF、さらに遡ってレンジファインダー機のSシリーズの時代から、その堅牢なボディの高い信頼性と第一級の性能によって、報道の現場で活躍する多くのプロ写真家に愛用されてきた。FもF2もプロダクション・モデルとして十分に高い性能と、過酷な使用にも耐えうるだけの信頼性を有したカメラである。しかし、どんな状況にあっても限られた機材によって確実に映像を記録するという使命を担った第一線のスペシャリストの為に、ニコンは外装材にチタンを使用したF2を少数に限って製作した。チタンは鋼鉄と比べるとほぼ同じ強度を持ちながら質量は45%と軽量な超硬合金で、しかも腐食しにくいという特性を持つ、カメラのボディ素材としてはまさに理想的な金属である。その反面、硬度の高さゆえ加工がしにくく、優れた耐腐食性を持つ表面に塗装を施すことも非常に難しい。製造にかかるコストは通常のモデルに比べると遙かに高額になるし、そもそも大量生産は不可能だったのであろう。一般のユーザーへの市販はされず、限られた数量のみが真のプロフェッショナルに向けて供給された。
しかし、このスペシャルなモデルの存在を知ったアマチュアのニコン・マニアが黙ってそれを見過ごす筈もない。どんなに高額であってもなんとか手に入れ、プロカメラマンを気取ってみたい、或いはコレクションに加えたいと考えるのは、いつの時代でもコレクターをはじめとするカメラ好きに共通した心情であろう。ニコンとしてもユーザーの熱烈な要望を無視するわけにはいかず、F2チタンは一般ユーザーに対してもごく少数ながら製造販売されることとなった。メーカーサイドの立場に立って、高価なボディに見合った顧客満足度を達成したいと考えたのであろう…市販されたF2チタンには、通常のF2と一線を画すことが一目でわかるように、"Titan"という刻印が軍艦部正面に大きく彫り込まれていた。これが「ネーム入り」ボディである。



チタンで形成されているのは、取り外し可能なプリズムファインダーを覆っているペンタ・カバー部と左右の軍艦部、及び底板である。カメラ本体を前から見ると、"Titan"の刻印が黒地に白で大きく自己主張している。さらにシリアルナンバーの先頭にはチタン・ボディであることを示す"F2T"という機種名が彫り込まれている。ただし、ネーム無しのボディは9から始まる専用の番号が割り振られていたが、こちらは79XXXXという製造番号が使われている。一見しただけでは後期のF2と共通するように思えるが、ノーマルなボディは7桁の番号なのに対してこちらは6桁となっており、明確に区別されている。



使用説明書とチタンボディであることを示す印刷物が同梱されている。これには、報道用のチタンボディを市販モデルとして、刻印入りで販売する旨の表記がある。
「未使用/元箱入り」のF2チタンは、大規模な中古カメラフェアでお目にかかる事も珍しくないが、保証書もまったくの未記入で残っており、ポリッシュ用のクロスやその他の印刷物まで、すべて手付かずのまま付属しているものは、そう滅多に市場に出てくるものではない。もちろん、コレクションとしての価値は非常に高いと言えよう。



箱もかなり保管状況が良かったらしく、綺麗な状態で残っている。



当社ではもう一台、化粧箱は無いがあまり使用感のないF2チタン(刻印入り)も出品予定なので、同機の購入を検討していらっしゃるニコン・ファンは要チェック!である。